誰でもわかる!日経225マイクロ先物について

知識

2023年5月29日から日経225マイクロ先物の取引ができるようになります。

先物というと高額でリスクが高いというイメージを持つ方が多いかと思いますが、マイクロ先物の取引ができるようになるとイメージも変わってくるのではないでしょうか。

と同時に先物へのハードルが下がるかと思いますので、これを機に先物とは?というのを説明したいと思います。

日経225先物

日経225先物とは、日経平均株価が上がるか下がるかを予想して、取引を行うものになります。

また、取引単位は日経平均株価の1,000倍になります。

そのため、日経平均株価が28,000円の場合、その1,000倍の2,800万円のお金を動かすことになります。ただし、元本として2,800万円用意する必要はありません。証拠金(日経225先物の場合)約130万円程あれば、この取引が可能になります。

あと、先物は「限月」があります。

「限月」というのは期限です。例えば「3月限」といったら、3月の第2金曜日の前営業日(2023年3月9日)までに決済(反対売買(買ったものを売るか、売ったものを買う。))が必要です。また、この第2金曜日(期限日)をSQ日といい、この日がくると強制的に決済されてしまいます。

以下取引例になります。

取引例1
証拠金1,300,000円を先物口座に。

購入時の日経平均株価:28,000円 28,000円 × 1,000倍 = 28,000,000円

売却時の日経平均株価:28,500円 28,500円 × 1,000倍 = 28,500,000円

28,500,000円 – 28,000,000円 = 500,000円の利益  と 証拠金1,300,000円が手元に残ります。 (他手数料が300円程度とられます。)
日経平均株価が500円動いただけで、500,000円の利益となります。

取引例2
証拠金1,300,000円を先物口座に。

購入時の日経平均株価:28,000円 28,000円 × 1,000倍 = 28,000,000円

売却時の日経平均株価:27,500円 27,500円 × 1,000倍 = 27,500,000円

27,500,000円 – 28,000,000円 = -500,000円の損失となり、証拠金1,300,000円 – 500,000円 = 800,000円※が手元に残る。(他手数料が300円程度とられます。)

※証拠金1,300,000円というのは証拠金最低額になるので、1,300,000円を下回った場合、追証といって証拠金の不足分を翌営業日の正午までに入金する必要があります。
(この場合、500,000円不足となるので、翌営業日の正午までに500,000円入金する必要があります。)
そのため、前述の例ではギリギリの証拠金で取引を行いましたが、余裕をもって2,000,000円等の証拠金を差し入れておいた方が良いでしょう。

イメージどおり先物はハイリスクハイリターンというのが良くわかるかと思います。

これがマイクロになるとどうなるかを説明します。

マイクロ先物とは

取引単位は日経平均株価の10倍になり、先物の100分の1で取引ができるものとなります。

以下取引例になります。

取引例1
証拠金13,000円を先物口座に。

購入時の日経平均株価:28,000円 28,000円 × 10倍 = 280,000円

売却時の日経平均株価:28,500円 28,500円 × 10倍 = 285,000円

285,000円 – 280,000円 = 5,000円の利益  と 証拠金13,000円が手元に残ります。 (他手数料が30円程度とられます。)
日経平均株価が500円動くと、5,000円の利益となります。

取引例2
証拠金13,000円を先物口座に。

購入時の日経平均株価:28,000円 28,000円 × 10倍 = 280,000円

売却時の日経平均株価:27,500円 27,500円 × 10倍 = 275,000円

275,000円 – 280,000円 = -5,000円の損失となり、証拠金13,000円 – 5,000円 = 8,000円※が手元に残る。(他手数料が30円程度とられます。)

※証拠金13,000円というのは証拠金最低額になるので、13,000円を下回った場合、追証といって証拠金の不足分を翌営業日の正午までに入金する必要があります。
(この場合、5,000円不足となるので、翌営業日の正午までに5,000円入金する必要があります。)
そのため、前述の例ではギリギリの証拠金で取引を行いましたが、余裕をもって20,000円等の証拠金を差し入れておいた方が良いでしょう。

大分ハードルが下がりましたね。

ちなみにミニ先物の取引単位は日経平均株価の100倍で、先物の10分の1になります。

マイクロ先物が開始されると先物へのハードルも下がり、投資の幅が広がるのではないでしょうか。

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