元社長がサラリーマンになるとどうなる?(私、数字にはうるさいんです。。。)

転職

見積り

また新たな仕事がやってきました。今度は新卒入社して7,8年経つ30歳の若手と2人で進めることになりました。フットワークが軽く、7,8年経験しているので、いままでと違ってかなり頼りになります。おかげで今回の案件は私も自分らしさを少しだけ発揮しながら進めることができたと思っています。

まず、それなりに大きなプロジェクトなので下請けにお願いすることになり、下請け業者から見積りがでてきたのですが、かなり高い!なんでこんなにかかるの?と下請け業者を呼び出して説明してもらうが、まったく腹に落ちず。そんなことを続けていたら、説教大好き上司が現れて、おまえは何をやっているんだといきなり説教。そして、出てきた見積りで先に進めろと言われ、腹に落ちていない見積り金額で進めることにしました。

そもそもケチるつもりはないが、金額の妥当性ぐらい確認したっていいじゃんと思いますし、30歳の相方に対しても、教育というほどではないが、その数字で説明できる?という意識は持ってほしいなぁと思い、下請け業者とああだこうだやっていたんですが、説教大好き上司に阻まれ、私からは説明できない数字で下請け業者にお願いすることになりました。

追加見積り

仕事が進むにつれて、今回の案件による影響範囲が想定以上だったとのことで、下請け業者より追加費用がかかると。一瞬説教大好き上司の顔が浮かんだが、説教大好き上司の考えは一旦ほっといて、下請け業者に対して、そもそも見積りにリスクヘッジは入ってないの?影響範囲を見定めたうえの見積りじゃなかったの?等々下請け業者に詰め寄ったら、リスクヘッジもなく、今回あらたに発覚したものについて影響はないと判断し、除外していたと。

かなり後悔しました。最初の見積りがでてきたところで、納得いくまで確認するべきだったし、その時にリスクヘッジは入っているよね等、見積り金額に対する根拠を固めていく必要があったのにそれをしなかったからこの結果です。

「説教大好き上司」に阻まれたせいだし、私自身阻まれて終わりにしてしまったこと、後悔してますし反省です。とはいえ、私の中で「説教大好き上司」は、「ダメダメ上司」という名前に変更、降格させます。

とにかく、今回はきちんと最初の見積りに対して、根拠づけが足りなかったので、追加見積りについてはすべて根拠づけし、金額の大小は一旦置いといて、もうこれ以上追加費用が発生しないように手を打ちました。その後、ダメダメ上司が現れます。「追加費用とは何事だ?」と。ありのままに説明するが、それは、「お前が最初の見積り時にきちんと確認していないからそうなるんだ」と。確かに間違ってはいないが、確認する時間を端折ったのはお前だろ!と言いたい気持ちを抑え、しかもこの時はテレワークでマイクロソフトのTEAMSを使ったリモート会議だったので、ダメダメ上司がしゃべっているときはミュートにして、すべて無視することにしました。画面を見てダメダメ上司の口がパクパクしなくなったなと思ったら、ミュート解除!といった感じで適当にやり過ごしました。

進捗

納期までの消化率だったり、問題課題発生値だったり、進捗時には色々な数字が出てくるはずです。ところが、進捗時に出てくる内容に定量的な話が一切でてこない。「先日○○問題が発生したが、既に解決しており、今は特に問題なくすすめている。」と言われ、そこにダメダメ上司もいたのだが、問題がでていないならOKということで会議を終わらせようとしたので、ちょっと待てと。そもそも、この会議が問題だよと言うのを我慢し、まず納期までどのような計画で進めようとしているのか教えてほしいと依頼。それから、口頭で終わりではなく、資料ありきで報告してほしいと依頼。しかもその資料は事前に送付してくださいと。

この状況は下請けが悪いわけではなく、ダメダメ上司も一旦悪くなく、大手企業だからこそなのかなと思いました。ある程度プロジェクトリーダーにお任せするといったところでしょうか。中小企業の方が割とがちがちにルール化する傾向があり、プロジェクト一つにとっても決まりきったやり方で進めるようなイメージです。ところが大手企業はどうでしょう。ある程度裁量に任せるといった感じだと捉えました。そのため、下請けにもあらかじめきちんと説明しておかないとこうなるということです。というわけで私は定量的にものを計ることが多いので、ここは私流でいくことに。ダメダメ上司もおとなしくしているので、まあいいのかなと。

ダメダメ上司

急にダメダメ上司に呼び出されて、何を言われるかと思ったら、今やっているプロジェクトについてお金がかかり過ぎだと注意されました。「今更?追加分も発生したし、初めから高いって言ってるじゃん!」と思いましたが、冷静に

私:「何がどれくらい高いと仰っていますか?」

ダメダメ上司:「全部だ!」

私:「具体的に教えていただけませんか?工程別に見積りはでていますよね?」

ダメダメ上司:「全体的に高い!割合の話だ!全体の一割、二割削減できないか?」

私:「今更ですか。契約結んでいるので難しいかと。」

ダメダメ上司:「覚書でもなんでも書いてもらえればいいだろう。」

きっと、上に言われたことを私にそのままぶつけたのでしょう。本当にダメダメ上司だなと思いつつ、さてどうしたものかと。こんな会社辞めてやろうと思いましたが、ダメダメ上司=会社全体と捉えるのはちょっと違うと思ったので、辞めるのは止めましたが、どうしましょう。ダメダメ上司と会話していても埒があかないので、ダメダメ上司の上と直接話をしようと決めました。

ことの経緯をダメダメ上司の上司に話をしたところ、そういう状況かと理解していただき、このまま進めることになりました。ダメダメ上司は本当に疫病神だなと思う一方で、ダメダメ上司の上司(部長)はかなりまともでしたし、この場で語ると長くなってしまうので、短的に伝えるますが、考え方ひとつとっても中小企業の社長以上の責任感を持っているように感じました。転職して初めて尊敬できる人に会えた気がしますし、大企業にはこういう人がたくさんいるのかと思うと、それは強いよなと感心しました。

数値評価

仕事が最終局面に入ったところで、このまま納期を迎えて良いのかを数値評価(定量評価)したいと考えました。下請けに細かく説明し、〇〇の判定結果を数字でほしい。〇〇の稼働率を数字でほしい。問題課題の発生個所を分類し、分類ごとの数値が欲しい等、数値評価するための材料を求めまくりました。結果、ダメダメ上司から○○さんは数字にうるさいんだね。と言われましたが、数字が一番客観的に評価できるんですよと偉そうに返しました。ダメダメ上司から、その後のレスがなかったので、聞いているのか、聞いていないのかわからないですが、元社長ならではの数字にて客観的に事実を捉えるという観点はサラリーマンになっても使えるかなと思った次第です。

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