元社長がサラリーマンになるとどうなる?(地獄編)

忙しすぎる人 転職

第一章

右も左もわからない状況で現場に配属されました。そして、いきなり私を含めてメンバー6人のプロジェクトリーダーを任され、案件を進めることに。しかも6名中4名はほぼ新人(私を含めると5名新人ですね。)で、1名はプロジェクトリーダー補佐として、昨年キャリア入社した1名。

案の定、仕事を進めていくと不明点が度々発生します。顧客との打ち合わせでは何を言っているのかわからないこともしばしば。とにかく1番の古株(1年経験の2年生)に確認しながら進めるが、たかだか1年経験なので、それでもわからないことが。。。とにかく必死に調べて対応するが業務時間中に調査できる時間も限られているので、土日にネットで調べたり、本屋にいったり図書館にいったりと休み返上で勉強に費やしました。

それでもわからないことが多いため、なかなか進まないことが度々あり、顧客からは「進展がしばらくないが、いったい何をやっているんだ!」と指摘されることも。本来仲間である古株(2年生)からも○○さんは○○の経験をされていますよね?いつになったらその経験は発揮されるんですか?と文句を言われる始末。

顧客や同僚に文句言われることに対していちいち目くじらを立てて怒るつもりはないが、「余裕がない現場だな」というのが初見の感想。一方で、だから人を欲していたのかと納得した。ただ、のんびり感想を述べている状況ではなく、納期もあるのでどうにかしなければいけない状況に変わりはない。都合の良い特効薬はなく、とにかく時間をかけて頑張るしかない状況なので、必死にくらいついていきました。幸いテレワーク勤務が6割程あったので、テレワークの日は朝7時から夜25時ぐらいまで勤務でき、時間の確保はなんとかできました。(今思うとテレワークがなく、すべて出社対応だったら、体はもたなかったかもと思っています。)

そんなこんなで現場配属して2か月程対応し、なんとかやり切りました。ただ、これは序章に過ぎなかったです。。。

第二章

色々あったが、一つのプロジェクトをやり終えるとチームの結束力もあがります。また次も頑張ろうと!ところが余韻に浸ることもなく、次の現場に言ってほしいと。また別のメンバで仕事を進めてほしいとの依頼がくる。今後は私ともう一人の2名で対応してほしいとのことです。もう一人の方は今月キャリア入社したばかりで、現場ルール、やり方等はわからないので、フォローしながら進めてほしいと言われました。「いやいやいや、こちらもまだ3か月目ですけど。。。」

案件規模はそこまで大きくないので、二人でもどうにかなるレベルなのかもしれないが、先日までやっていた案件では2年生がいて、私がわからないところ等、ある程度補完してもらっていたからこそ終わったところもあるが、今度は自分より知っている人がいない状況。嫌がらせか?と思いながらもとりあえず着手。とにかく私がわかるところは私から相方に説明して対応してもらう。私がわからないところは私自身が只管調べ対応するという方法で進めることにした。

ここで最悪なのは相方の物覚えが悪いこと。この中途入社の相方は私と同い年の49歳。(いつの間にか48歳から49歳になってます。)ギリギリ40代ということで、臨機応変に色々と吸収できる年齢だと思っていたが、かなり頭が固い。教えたこと、やってほしいことを具体的に説明するが、解釈がおかしい。色々と変な方向に変換されてOUTPUTが出てくる。このままじゃ提出できないと思い、私の方で改修し提出するといった作業を1か月程続けたが、さすがにこれではダメだと思い、相方に私の思いをぶちまける。結果、私の話、思いを受け止めてくれたようなリアクションをしていたが、特に変わることなくこの状態がしばらく続き、私も良くないとは思っていたが、だんだんと注意、指摘が多くなってきていた。

毎日の稼働時間は時間が経つにつれて減るどころか増える一方。今度は逆にテレワークであるがために、1日24時間仕事をしてしまうことも。さすがに非効率で24時間頑張ったところで次の日がもたないので、やっても18時間ぐらいにして、少しは寝るといったことを1か月以上続けた。その間、相方の仕事の進み具合は特に変わらず、私もイライラを抑えながら相方に仕事を振る状況が続きました。

そして、突然相方が仕事を辞めたいと言ってきた。この案件が片付くまで(あと一か月半ぐらい)は一緒にやってくれないかとお願いしようと思っていたが、辞めたいと告げられると同時にうつ病の診断書を渡された。原因は聞くまでもなく今の仕事が辛いんだろうと想像していたが、聞いてみると、そうではなくて、そもそも家庭のこととか色々あって、職場から何から変えて今の会社に来たと。仕事を変えれば心の病も治るのではないかと思っていたが、そうではなかったと。むしろ、確かに今の仕事が辛くて良くなるどころか、悪くなっているかもしれないと。

診断書が出てきた以上、私はわかったとしか言えずこの日から相方のいない一人プロジェクトの対応が始まった。

一人ということで孤立感はあった。いままで相方がいたことで、辛いこと、うれしいこと等、共有(会話)することでお互いの精神的負担を軽減できていた部分があるかもなぁと一人になってから思った。怒られるのも一人、頼まれるのも一人、文句を言われるのも一人、私自身も精神的に耐えられるのか不安になりながら、そして毎日朝が来ると「仕事を辞めたい」と考え始めるところから一日がスタートするが、仕事に就くとそんなことも忘れて、なんとかプロジェクトを終えるまで一人で1か月半耐えて、やり切った。

やっているときは必死なので、ピンチの時等、話相手がほしいなぁと思いながら進めていたが、終わってみると一人だったから他に気を取られることなく終えることができたのかなぁと思うようになった。そして、次の仕事の連絡がくるやいなや、終わったことにほっとし、気が緩んだかコロナにかかってしまった。。。

コロナにかかって高熱が2日ほど続いたので、3日ほど休暇をいただいた。次の仕事の連絡が来ていたが、ちょうど切れ目ということで、病気ではあるがゆっくりすることができた。ゆっくり寝ている間に思ったことはキャリア入社はあまくないし、私の場合、元社長という肩書なので会社を推し進めることに比べたら、プロジェクト推進ぐらいできるだろうという判断が下り、今のミッションが課せられているのかなと思うに至った。

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